「Black Birds」経営＆パティシエ：倉橋なぎささん（ライトコース→その後プロ育成コースへ）

2023年1月19日2024年5月16日

白木
お母様と姉妹3人で経営しているタルト専門店は人気店。
あの頃のご自身について聞かせて下さい。

倉橋
苦しかったです。
周囲に認められる為に一生懸命でした。
成長しようと自己啓発本なども多く読みました。
でも、他者の成功体験は納得できることは多いですが、自分に合わない部分もあります。
だから実際に行動しようと思っても、なかなか行動に移せない。
出来ない自分を責めて自己否定に陥るパターンに気づきやめました。
カウンセリングを受けた経験もあります。
受容れてもらいたい気持ち、１人で抱えられない気持ちに寄り添ってもらい安心感を得られました。
でも、カウンセラーの考える正しさを優先し、自分の意思とは違う行動や決断をしてしまい、誘導されたような感覚が残りました。
センスダイアログは、自分自身に寄せてくれます。
私は常に外側（自分以外）を見ていたので、向ける先は自分だよと方向づけてくれた。
自分自身の気持ちや本質は目に見えるものではないですが、体（感覚）で感じとることができるのが
センスダイアログの楽しさです。
「自分を認めることができるって、こんな感覚なんだ。」
「あれっ？いつもと感覚が違う。私、変化したんだな。」
『わかる』ということが、言葉や思考ではなく体験（感覚）を通して感じられることは、私にはとても大きな喜びです。
センスダイアログは、「自分は自分で良かったんだ」と感じる、それを後押ししてくれます。
人は、自分の人生を丁寧に振り返ることは殆どありません。
特に過去の嫌なことは、忘れるように努力します。
過去にとらわれない様に生きようとするのですが、実際には過去の延長線上で生きている。
センスダイアログは今起きていることと同時に、過去も扱います。
過去の出来事を安全に再体験します。
その時の気持ちを大人になった今再体験すると、別の景色のように感じます。
子どもの頃には無かった経験が増え、視点が変わっているからです。
心理学のように言葉やイメージを使って意図的に変えるのではなく、
純粋に再体験することで、過去のイメージが変わっていき、過去が本当の過去になっていく感覚です。
純粋な再体験の中には忘れていた自分もいて、再び出会うことができます。
「どの時の私も不器用ながらも懸命に生きていたな」と愛おしく感じます。