白木
ReLightのセンスダイアログでは数少ない男性です。
新しい職場でステージアップを控えていました。
体験談を書いて下さいました。
Bさん
白木さんとは仕事で知り合いました。
ご縁があり、職場を変えることが決まっていた時期です。
白木さんの言葉は、時に意外性があり、簡単に理解することができないことがありました。
話している時は、「それは無いな」と思い同意できないのですが、後からじわじわと深い部分に響いてきたり、新しい視点に気づかされたりするのです。
セッションを始めたきっかけも、やはり白木さんの言葉でした。
「抑圧した自分自身を肯定したいと思った時には、私を訪ねてきて。」
私はこれまでの人生経験の中で、たくさんの価値を身につけてきたつもりでした。
自分の未熟さと向き合い、内面的な課題を必死に乗り越え、外から見れば、ゆっくりでも社会的なステップを登っているように見えたかもしれません。
ステップアップすれば、いつか自分は自由になり、自信と誇りを手に入れられると思っていました。
ところが、自分自身の感覚では、一向に抑圧や苦しさが取り除かれえることはありませんでした。
自分を自由に表現できず、心の中には常に罪の意識や無力感がありました。
エネルギーは枯渇し、そのことを恥じ、そのことで自分を罰していました。
自分の心の中でいったい何が起きているのか、信頼できる人にきちんと見てもらいたいと
思うようになりました。
白木さんのセンスダイアログはスジガキなく進みます。
私はこれまで、ネガティブな感情が心に生まれたときは、自分の心を客観的に分析し、合理的と思える価値観で対処してきました。
自分の感情を、あるがままに受けとめるなどということは、考えたこともありませんでした。
私にはすべての物事に善悪があり、悪はどこまでも駆逐すべきものであり、善はどこまでも追求すべきものでした。
思いもよらない自分の心は、出会うというよりも思い出す方が近く、いつも行きつくのは、いとおしく、やさしく、あたたかいところでした。
白木さんはセッションの中で、癒すことも、否定することも、誘導することもしません。
白木さんは、私に心理的な安全を用意し、私の自己対話を見守り、立ち合い、時にきっかけを与えてくれるのでした。
セッションを繰り返すうちに、私はこれまでの人生でやってきたことの意味を少しずつ理解し、これからやっていこうとすることへの疑問は薄らいでいきました。
怒りや嫉妬の感情を抹消すれば美しい心になるのかもしれませんが、自分の感情にそんな名前を付けるのではなく、あることを認め、そのままで受け止め、ともに歩むことができれば、人間は、かわいくて、滑稽で、魅力的なものだろうと今は思うようになりました。
職場でも家庭でも、トラブルは、避けなくてもいいと思い始めていますが、そうなると、不思議とトラブルからは遠ざかっていきます。
長かったこのセッションも、そろそろ終わりを迎えていることを感じています。
寂しいですが、次のステージに進むときはもうすぐです。
振り返る時が来るとすれば、このセッションは人生を変えた日々として、きっと思い出すことでしょう。