
白木
私との出会いは、妹のなぎささんの紹介でしたね。
なほ
はい。妹に誘われて、お会いしたことがきっかけです。
あの頃、私は人に興味が無いと思っていましたが
白木さんが楽しそうに話しているのを見て、珍しく興味を持っている自分が面白かったです。
何をやるのかはよくわからなかったんですが、センスダイアログを受けてみようと思いました。
それまでの私は、人に自分のことを話すことは殆どありませんでした。
感覚的な私の話は、人に理解してもらえないと思っていたからです。
白木さんには壁を感じず、話せるような気がしました。
白木
なほさんの当時の状況を聞かせてください。
なほ
当時の私は、家族の問題を抱えていました。
そして、問題は状況や個人の性質にあると思っていて
それをどうやったから変える事ができるのかと考えていました。
私個人も課題はありました。
常に大きい不安に襲われて、「今の自分ではだめだ」と感じていました。
心が不安定になるのを恐れ、必死に心を動かさないようにしていました。
白木
本来は鋭敏な感受性を抑えて、心を鈍感化(麻痺)していましたね。
でも、そうすることで自分を守ることができました。
なほ
自分は鈍感なんだと信じてました。
周囲もそう思っていました。
今は、そのやり方で自分を守っていたとわかりますが
私はずっと苦しい感覚と共にいました。
そのやり方は終わりのない苦しさです。
白木
HSP(繊細・敏感さん)でお困りの方もいらっしゃると思いますが
本人は無自覚の、鈍感さん=隠れ敏感さんもいます。
なほさんのように不安を強く感じていても、他の感情を鈍感化させていると
セルフイメージは鈍感と認識している人もいます。
なほさんのタルトはとても素朴ですが、素材の絶妙なバランスを感じます。
出会う前から、豊かな感性をお持ちの方だと想像していました。
現在はどのように変化しましたか?
なほ
他人を変えようとする状態から、自分を変えていくことを考えるようになりました。
以前は不安の中に自分がいる感覚でしたが、
今は自分の中に不安があると感じられるようになりました。
視点と感覚の変化です。
その他に、仕事に対する感覚もセッション前はどこかやらされてる感を持っていましたが
実はずっと自分のために仕事をしていたということがわかり
その気づきは私にとって大きな発見でしたね。

白木
センスダイアログの面白さはどこだと思いますか?
なほ
これは私の持つ感覚ですが、自分の内面は、引き出しの多いタンスのようだと。
硬く閉じられた引き出しがどんどん開くんですよね。
自分の中にあるものを探すのは怖いけど、面白い。
いつの間にか、どんなネガティブな感情も持っていて当たり前だと思えるようになっています。
自分がどんな風でも良いんだと、ありのままで〇だと感じるようになり
人間がいかに価値観にしばられているかを知りました。
白木
センスダイアログは、言葉を主体とした対話と
独自の「感性」を使ったワークが特徴ですが、ワークについて聞かせて下さい。
なほ
私は自分の内側に潜る感覚があります。
フリーダイビングのように下に向かっていく感じなんです。
自分の中に潜る感覚でワークを行っています。
セッションを受けるまでは無かった感覚なので、それが面白いなと思っています。
白木
私も自分のことを深海ダイバーのような感覚でやっています。
なほ
そうなんです。
私にとって、白木さんは自分の中に潜るのに必要な人という感覚です。
イメージは酸素ボンベなしで一息でどこまで行けるかに近くて
命の危険もあるけど、まだ行けるかもしれないみたいな感覚です。
白木
酸素ボンベなしというのは、的を得てると思います。
自分のチカラで自分を感じるトレーニングですから。
ただ、安全に潜るには丁寧な準備が必要ですね。
私は安全を見守る、経験豊富なバディです(笑)
なほ
白木さんは、一人では潜るのことが難しい内面を一緒に潜ってくれる人です。
何が入ってるかわからない引き出しを、一人で開けるには勇気がいるけど
中身を共に見てくれるって心強いし、頼もしくて安心できる。
でも私以上に私をわかってしまうような感覚があり、見透かされて、逃げられない。
それが時に怖くもあります。
白木
クライアントをクライアント以上に理解し
自分と向き合うサポートをすることが仕事なので、褒められているのかな?(笑)
なほ
はい。もちろんそのつもりです(笑)
私は、自分の感情や感覚を言葉で表現することをあまり好みませんでした。
感情や感覚って本来は言葉で説明するには不十分だと思っているので
自分の中でしっくりくる言葉がないという方が適切かもしれません。
今は言葉ではっきりと表現しなくても、自分の体感で理解していることが大切だと思っています。
セッションを続けていく中で、自分が過去や未来ばかりを見ちゃってたなと気づきました。
そして、本当は「今の気持ちでしか生きていない」ということにも、同時に気づくことができました。
感情や感覚も「一期一会」なんだなって、そう感じたんです。
その時、その時に出会う気持ちを丸ごと自分自身で感じて、理解して受け止める。
今の自分を大事にする自分へと変わることができたと思います。

【タルトとキッシュのお店 Black Birds】
あっさりしていて、後味がよく、味のバランスが絶妙。
ブレない誠実さで、信頼できるお店です。
住所:愛知県岡崎市伊賀町7-87
TEL:0564-25-0051
営業時間:11:00〜18:00
定休日:月曜日・火曜日
HP:https://blackbirds2000.jimdofree.com

